2006年11月23日

slapstick

先週、とあるクラブでコメディ・ショーを見た。
そこに出てきた清水宏というコメディアンは衝撃的だった。
「クレイジーなスタンダップ・コメディアン」と紹介された通り、
出てきてしばらく続く神経ショーはまさに狂気の芸だ。
ところがこれが笑える。

これは何者なんだろうという疑惑は笑いに直結していく。
そのマシンガン・トークの不安定な波が観客に伝染していくのは見ものだ。
お約束に慣れた客の神経を逆なでするから、不安が笑いを誘発する。
橋げたから今まさに飛び降りようとする者を平手打ちで正気に戻すような、
おそらくスラプスティックの原形とはこういうものだろう。
本人にも予測不可能なその展開は緊張と弛緩の振幅を増幅させていく。

でも清水宏はまっとうな芸人だ。
最後に披露した「予告編」シリーズの芸は意外なほど正常なものだった。
ともかくもそのエネルギーに客は圧倒され、
忘れることができない経験を与えられたというわけだ。
ぼくにとってこの笑いはリー・エアヴァンス以来の出来事かもしれない。

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slapstick
【名詞】ドタバタ喜劇 打ち棒 
【形容詞】ドタバタした ドタバタする
slap
【名詞】slaps 平手打ち 非難 侮辱 ぴしゃりと打つ音 
【副詞】ぴしゃりと まともに 突然 
【動詞】slapped, slapped, slaps, slapping
 [自動詞]ぴしゃりと音をたてる at〈…を〉打つ 
 [他動詞 + 目的語]〈…を〉ひっぱたく 〈…を〉無造作に広げる 
posted by admin at 08:12 | quiet voice 2006