2003年06月09日

2003年 6月 9日 月曜日


初めてギックリ腰になってしまった。ダンボールをいつものように運んだだけで。年を取るとこの『いつものように』がクセものとなる。誰しも自分の気持は若いままで、青春時代からずっと続けてきた習慣を見直すことなどない。ただし身体が悲鳴をあげて初めて見直しを迫られるのだ。でも腰を痛めている人は年齢に限らず多く、職業病の一種といえる。バンドの相方も腰痛持ちで、一緒に働くエンジニアの多くも常に抱えている故障だ。同じ姿勢を続けるのが良くない。ぼくにとってそういう人たちの嘆きはヒトゴトだったが、とうとう自分の番が回ってきた。歩行困難になる経験はショックであった。生きる力が一本萎えてしまった気持になり情けない。その日は動くことが困難で、仕方なく大事な仕事をキャンセルしてしまった。鎌田東二率いる自由大学の講義だった。さぞや迷惑をかけたと思う。時には腰が痛むことはあってもすぐに回復していたのだが、今回は時間とともに悪化していった。このままではマズイので紹介を頼り、カイロプラティック治療院へ行った。混雑していて故障を抱えた人が多いことを知った。受付の壁には相撲取りやスティーブン・セガールのスナップ写真が貼ってある。なるほど、ここはそういうハードなプロが来て治しているのか・・と安心。有名人を起用する効果はバカに出来ないもんだ。簡単に安心する自分がバカなのか。というより人間はいかに単純な行動原理で生きているのか、という脱力感。そこの大先生が自らボキボキと首や腰を鳴らす治療は、豪快で古典的で楽しいものだった。だって関節の鳴る音が大きいと大先生は喜んでくれるからだ。まるでそれが生き甲斐のようだった。背骨や骨盤を矯正し低周波を当てて終わると足取りも軽く歩けるようになった。あと数回通えば完治するだろう。おかげで昨夜のミニ・ライブは無事務めることができ、このぶんなら数日後に控えた飛行機の旅もなんとか切り抜けられそうだ。バルセロナに着けば久しぶりの休暇だ。イヤ違った、ライヴが待っているんだった。でもここ数年途切れることのなかったストレスからは解放される旅になるだろう。どうだろう。不安だ。
posted by admin at 00:10 | quiet voice ~2005